お店紹介
本日は水戸市浜田にあるイタリアン『茨城レストラン フェリチタ』さんへ伺いました。
国道6号線と51号線の交差点から脇道に入ってほどなくした所にあるのですが、すぐそばに大きな通りがあるとは思えないくらい静かな場所です。
駐車場はお店の向かい側にあります。
アンティークのような味のある外観です。
さりげなくトトロがお出迎えしてくれています。
店内はしっとりと落ち着いた大人向けの雰囲気です。
白い木のシャンデリアがお洒落です。
現在は感染症対策のため座席数を絞っているそうで、テーブルは全部で6卓ほどでした。
お料理はコースでゆっくりと提供されるため座席の回転はなく、満席でお店に入れないお客様もいらっしゃるようでした。
伺うときには予約することをおすすめします。
こちらのお店では、茨城県産の季節の食材を使用した創作イタリアンをコースで楽しむことができます。
私たちは前菜、パスタ、メイン、デザート、食後の飲物がついた2,900円のコースを選びました。
ランチメニューは他に
- サラダ、パスタ、ドリンクの1,250円のコース
- 前菜、パスタ、デザート、ドリンクの1,890円のコース
- 要予約のシェフお任せコース(5,800~10,000円)
がありました。
自家製パン
まず最初に自家製パンが運ばれてきます。
手前から順にイカ墨のパン、マスタードのパン、くるみのフォカッチャです。
添えられたオリーブオイルがとてもいい香りで、パンも旨味があって美味しいです。
この後、ミルクパンとバゲットも追加でいただきました。
鮪のカルパッチョ
本日の前菜です。
四角い平皿に綺麗に盛り付けられています。
ドレッシングのレモンの酸味と香りがとても良いです。
契約農家さんの新鮮野菜はみずみずしく、鮪と一緒に頂くと美味しいです。
燻製にしたサバとセルバチコのスパゲティー
ナラの木のチップで燻製したというサバからは良い薫香が漂ってきます。
上にのっている緑の野菜がセルバチコで、別名「ワイルドルッコラ」とも呼ばれるハーブです。
ルッコラとはまた別の種類だそうで、サバの薫香をひきたてる大人の味です。
塩味ベースの美味しいパスタでした。
小美玉味わい豚のラグーと契約農家さんのキノコ
こちらはトマト味のスパゲティーです。
コクのある豚の脂の甘みと香草がよく合い、キノコもプリッとしています。
ラグーソースがとても美味しくて、パンにつけて最後まで頂いてしまいました。
鉾田市霜降りハーブ豚
色鮮やかな野菜と可憐なお花が目を引くメイン料理です。
バルサミコ酢とハチミツの甘酸っぱいソースがかかっています。
ピリッとしたピンクペッパーが豚肉の甘みを引き立てます。
お肉はもちろん食用花まで美味しくいただきました。
北茨城市花園牛ランプ
こちらのお料理はコース料金にプラス500円でオーダーすることが出来ます。
柔らかい牛肉にブラックオリーブのソースがかかっています。
お肉は噛むほどに旨味が溢れてきて、やはり牛肉の美味しさは別格です。
奥久慈リンゴのキャラメリゼ・キャラメルのジェラートとお口直しのリンゴと白ワインのジュレ
ほろ苦い甘さのキャラメルと、さっぱりして酸味のある白ワインのジュレが大人な味の一皿です。
デザートだけでも食べに行きたいと思うほど美味しかったです。
デザートにあわせたお茶はユングパーナーです。
インド産の最高級ダージリンとのことで、しっかりしたリンゴのキャラメリゼにも負けない香りでした。
そば茶のブランマンジェ塩のソルベとエクストラバージン
ブランマンジェはほのかにお茶の香りのする優しい甘さで、塩のソルベは想像以上にしょっぱくて良いコントラストでした。
エクストラバージンオリーブオイルがたっぷりかかっており、ワインのおつまみにもなりそうです。
一風変わったデザートにはモルゲンダウという、これまた少し珍しい緑茶を合わせていただきました。
中国緑茶に矢車菊とマンゴーのフレーバがブレンドされています。
すっきりとした味わいの香りの良いお茶でした。
お食事の最後にプチ・フールをいただきました。
クッキーは梱包してあるので持ち帰ることもできます。
こちらもまたクオリティの高い美味しい焼き菓子でした。
「Felicita(フェリチタ)」とはイタリア語で「幸福」という意味があるそうです。
春夏秋冬のシーズンごとにメニューが全て変わるという、地産地消にこだわった美味しいイタリアンレストラン。
次のシーズンのお料理も楽しみです。
2023/5月 追記
2022年2月にフェリチタさんが水戸市浜田から茨城町大戸に移転されました。
近くにはタイヨービックハウス桜の郷店、国立病院機構水戸医療センターなどがあります。
水戸市内からタイヨー桜の郷店にはよく買い物に出かけるのですが、その先に進むのはほぼ初めて。
のどかな道沿いに、あの素敵なロゴの看板が見えました。
以前よりさらに隠れ家感が増しています。
白とグリーンの可愛い入り口から入店します。
中に入ると雰囲気が一転、外観からは全く想像のつかないシックで素敵な空間でした。
座席数を以前より減らし、完全予約制になっています。
ランチコースは3,000円か6,000円の二種類のみになっています。
今回私たちは6,000円のコースをいただきました。
ドリンクは注文しなくても大丈夫そうな感じでしたが、せっかくなのでノンアルコールカクテルをお願いしました。
サラトガクーラー ¥460
ライムの香りのするスッキリしたジンジャーエールです。
アミューズ
最初の一皿目はホタルイカの前菜でした。
ホタルイカの濃厚な旨味とドレッシングがすごく美味しいです。
自家製パン
ミルクパン、胡桃のフォカッチャ、粒マスタードを練り込んだパンをいただきました。
前菜
前菜の二皿目は初鰹のタタキのカルパッチョです。
新玉ねぎのソースと一緒にいただきます。
パスタ
パスタは小美玉産の豚肉のラグーソースです。
お肉の旨味がギュッと詰まったボロネーゼでした。
リゾット
アサリと筍のリゾットです。茨城県産のコシヒカリを使用しています。
アサリも筍も、お互いの味が引きたてあっていて美味しいです。
ここでおかわりのイカ墨パンがきました。
食べかけの写真で失礼します。
さわらのソテー
サルサヴェルデソースという鮮やかな緑のソースがかかっています。
小松菜、水菜、アサリ、魚の出汁などで作られたソースだそうです。
さっぱりしつつも出汁がきいていて美味しいです。
グラニテ
お口直しはジャスミンティーのグラニテです。
甘さ控えめのスッキリした味です。
メインの前に、追加のパンでバゲットをいただきました。
花園牛のランプステーキ
北茨城産の花園牛のランプ肉を使用しています。
低温調理でしっとり柔らかなお肉に甘酸っぱいバルサミコソースが最高によく合っていて、とても美味しかったです。
美味しいお肉を堪能した後はいよいよデザートです。
フェリチタさんといえば細部までこだわったデザートも楽しみの一つ。
二人でそれぞれ別の種類のデザートをお願いしました。
トマトとブラッドオレンジのデザート
オレンジで煮込んだトマトの上にミントのソルベをかけています。
甘いトマトとさっぱりしたソルベが相性抜群で、清涼感漂うデザートでした。
自家製ジェラート盛り合わせ
本日はチョコレートとキャラメルのジェラートです。
ほろ苦いチョコレートとキャラメルのジェラートで、どちらも濃厚なのに後味がスッキリしていて、
こちらもとても美味しかったです。
プチフール
食事の最後の温かい飲み物と小さな焼き菓子です。
飲み物もたくさんの種類から選べるのですが、一番好きなダージリンをお願いしました。
ポットでのサービスでたっぷり入っているのも嬉しいです。
盛りだくさんなコース内容でお腹いっぱいになりましたが、最後までとても美味しくいただきました。
閉店のお知らせ
お店のシェフのインスタグラムによると、2023年8月末をもって閉店されるとのことです。
美味しい料理が食べられるお店が閉まるのはとても残念ですが、シェフの新たな挑戦を心から応援しています。